人工知能美学芸術研究会(AI美芸研)

第13回AI美芸研

記録ページ

開催概要

  • 【日時】

    • 2017年12月9日(土)14:00-18:00(開場13:30)
      ※終了後、出演者をお囲みする懇親会
  • 【会場】

  • 【講演】

    • 櫛野展正
      アウトサイダー・キュレーター/クシノテラス主宰
    • 藤井雅実
      芸術哲学研究者
    • 中ザワヒデキ
      美術家/AI美芸研代表
    • ※日本語で行います。
    • ※講演後、全体討論の時間を設けます。
    • ※講演と討論は撮影、実況、歓迎です。記録動画を後日公開します。
  • 【参加費】

    • 2,000円(どなたでも参加可、予約不要、懇親会費含まず)
    • ※入場は先着順、受付開始は開演30分前(13:30)です。
  • 【主催】

    • 人工知能美学芸術研究会
  • 【備考】

    • 人工知能美学芸術展(沖縄科学技術大学院大学 OIST)学外関連催事

講演内容

  • なんだかわからないけど、気になってしょうがないもの
    櫛野展正

    • 世の中には、自らを「表現者」とすら認識していない人たちがたくさんいる。そうした人たちの「表現」に対して大雑把に名付けられた呼び名が、「アール・ブリュット」だ。その中心として考えられているのが、福祉施設を中心に独自の発展を遂げてきた障害者のアートである。とりわけ、こうした動きに対しては2020年に向けて国レベルで支援の輪が広がり、大きな盛り上がりを見せている。しかし、何らかの欠損がなければ優れた作品を生み出せないわけではない。僕らが気づかないけれど、変なものをつくっている老人や道端に立つ人形などは、どの街にでも昔から存在している。いつから僕らは、自分が見たいものだけに目を向けるようになったのだろう。
    • ※日本唯一のアウトサイダー・キュレーターを任ずる櫛野展正は、死刑囚の絵画等を展示した鞆の津ミュージアム元キュレーター、クシノテラス現主宰。本年4月、『アウトサイドで生きている』を上梓。(※文責・中ザワ)
      http://kushiterra.com/
    • 櫛野展正
  • AIは死の欲動を実装しうるか?
    藤井雅実

    • AI芸術は、有用無用などに拘らず、ただ、生成し、あるいは機能する。実は、近代美学や芸術論の源泉、カントの美学が示した美的経験の特性こそ、有用無用や関心や目的意志などに拘らず、ただ生成する情感の経験だった。しかし、カント美学には、その美自体の否定態としての崇高美があった。そして、ラカンらがフロイトの洞察から展開する死の欲動……例のソーカルが批判したポスト構造主義のマジックワード…が、モダン美学のコアと共に、今日のAI神学の核心部に、麗しく回帰する。
    • ※昨年の第1回AI美芸研で驚くべき論考を披露した画廊パレルゴン元主宰の藤井雅実は、古典美術、美学、哲学、ゲーム、カーデザイン、F1等の研究・翻訳などを展開。『現代美術の最前線』編著他。(※文責・中ザワ)
      https://ja.wikipedia.org/wiki/藤井雅実
    • 藤井雅実
  • 人間美学が置いてけぼりとなる時
    中ザワヒデキ

    • 19世紀人は美的でないという理由でエッフェル塔建設に反対した。機械美学に人間美学が追いつけなかったのだ。20世紀人はエッフェル塔を美しいと讃えた。機械美学に人間美学が追いついたのだ。21世紀人はAI碁同士の対戦棋譜が理解できない。機械知性に人間知性が追いつけていない。では22世紀人はAI碁同士の対戦棋譜を理解するのか、と言えばその保証は無い。いつか機械知性に人間知性は恒久的に追いつけなくなる。いつか機械美学に人間美学がすっかり置いてけぼりにされる。人間は歴史や権威の担い手ではなくなる。
    • ※中ザワヒデキという表記の美術家名は医学部在籍時より使用。「バカCG」の後「方法主義宣言」「新・方法主義宣言」「人工知能美学芸術宣言」。3Dプリンタ特許、著書『現代美術史日本篇』。文化庁メディア芸術祭審査委員。
      http://aloalo.co.jp/nakazawa/
    • 中ザワヒデキ