人工知能美学芸術研究会(AI美芸研)

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第15回AI美芸研
シンポジウム 05 人工意識/人工生命

記録ページ

開催概要

  • 【日時】

    • 2018年1月7日(日)14:00-19:00(※終了後、懇親会)
  • 【会場】

    • 沖縄科学技術大学院大学[OIST]講堂(沖縄県国頭郡恩納村字谷茶1919-1)
    • https://www.oist.jp/
  • 【講演】

    • 池上高志
      複雑系科学研究者、東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻広域システム系教授
    • 金井良太
      神経科学者 株式会社アラヤ代表取締役
    • 中垣俊之
      北海道大学電子科学研究所所長、附属社会創造数学研究センター知能数理研究分野教授
    • ※講演後、全体討論の時間を設けます。
    • ※講演と討論は撮影、実況、歓迎です。記録動画を後日公開します。
  • 【進行】

    • 銅谷賢治(OIST)
    • 中ザワヒデキ(AI美芸研)
  • 【参加費】

    • 参加費無料
    • ※日英同時通訳
  • 【主催】

    • 人工知能美学芸術研究会

講演内容

  • 人工の意識とアンドロイド "オルター"
    池上高志

    • いつ私たちは心を持っていると感じるのか、あるいはマシンに心をどのようにインストールすることができるか? これらの質問に答えるために、人を使った実験的アプローチとアンドロイドをつくる構成論的実験の2つのアプローチをとる。実験的アプローチでは、知覚交差実験と呼ばれる、仮想空間における触覚相互作用から被験者がパートナーの存在を知覚する認知実験を紹介しつつ議論する。構成論的アプローチでは、「Alter」という名前のAndroidを作成し、Alterの人間性を育むために人々と交流できるよう、センサーと内部ダイナミクスを設計する。アンドロイドの振る舞いを紹介しつつ人工の意識について議論する。第1の実験アプローチでは、パッシブタッチ(受身的な触覚刺激)は他者を知覚するために不可欠であることを示唆する(Kojima, H. et al. Front. Psych. 2017) 。第2の方法では、刺激回避の原理に基づいて動作するアンドロイドの振る舞いを議論するものである(Doi, I. et al., ECAL 2017)。 仮想空間と人工生命システムを使った実験から、ここでは、人間-AI / ALIFEの相互作用の革新的で複雑ダイナミクスの側面について議論する。(cf. 池上高志、石黒浩「人間と機械のあいだ」講談社、2016.)
    • http://sacral.c.u-tokyo.ac.jp/
    • 池上高志
  • 意識と知能と生命は同じか?
    金井良太

    • 意識に関して2つのナイーブな直感がある。
      1.生命は意識を持っている。生命には意識があると認めがちだが、機械には意識がないと思いがちだ。
      2.高度に発達した人工知能は意識を持っている。SF映画などでは、人工知能が発展することで、感情を持つようになり、意志を持つようになる。
      無論、意識・知能・生命の3者を分析的に区別することは可能だが、本講演では、敢えて意識が人工知能や人工生命に宿ると考える3者の密接な関係を、理由をセルフの生成モデルと生物学的自然主義の観点から提唱する。同じ観点から、人工知能に汎用性を持たせることで現象的意識が生じると考える理由を議論し、統合情報理論などを用いた検証方法を提案する。
    • http://www.araya.org/archives/276
    • 金井良太
  • 単細胞粘菌の行動と賢さの接点を想う
    中垣俊之

    • ジメジメした薄暗い林床でひっそりと生きている粘菌。1分に1回の脈動をしながら、1時間に1センチメートルぐらいの速さで動き回る。何センチメートルにもなる巨大なアメーバ。ひっそりとした生活を送っているかと思いきや、光や風や天敵を避けながら湿気や餌を求めて、時々刻々変わる環境の下で上手い戦略を立てていた。「行くべきか行かざるべきか?」なんてジレンマだって普通に起こるややこしい生活であった。人間とは全く違う姿形であるとはいえ、生き物としての苦労は、やっぱり同じようにある。「単細胞」などと侮ることなかれ。単細胞が愚かだという考えが愚かしい。私達は、単細胞がどれほど賢いのかまだ知らないのだ。それは、多分簡単には解明されないだろう。だらか、その知らないこと自体は少なくとも知っておきたいと思う。
    • http://pel.es.hokudai.ac.jp/
    • 中垣俊之