人工知能美学芸術研究会(AI美芸研)
第36回AI美芸研シンポジウム
「美意識のハードプロブレム・2」
※記録頁
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-----人工知能美学芸術展:美意識のハードプロブレム-----
第36回AI美芸研シンポジウム「美意識のハードプロブレム・2」
12/5 14:30-17:30 @望岳荘研修室
●本展趣旨を巡る人工知能と美意識について。特に、機械に意識を実装できるかについて。
●関連作品:髙柳恵里《自由な電飾》、豊嶋康子《スピログラフ》ほか、本展出品作全て。
開催概要
【名称】
- 第36回AI美芸研シンポジウム「美意識のハードプロブレム・2」
【日時】
- 2021年12月5日(日)14:30-17:30(開場14:00)
※終了後、いろりなかがわ亭にて懇親会(マタギ料理)※詳細下方参照
- 2021年12月5日(日)14:30-17:30(開場14:00)
【会場】
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望岳荘研修室(長野県上伊那郡中川村大草4489)
https://www.bougakusou.com/access.html
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望岳荘研修室(長野県上伊那郡中川村大草4489)
【講演】
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渡辺正峰(東京大学大学院工学系研究科准教授、独MPI客員研究員)
髙橋恒一(理化学研究所、全脳アーキテクチャ・イニシアティブ、慶應義塾大学)
中ザワヒデキ・草刈ミカ(美術家、人工知能美学芸術研究会)
※講演後、全体討論の時間を設けます。講演と討論は日本語です。
※撮影と実況があります。記録動画を後日公開します。
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渡辺正峰(東京大学大学院工学系研究科准教授、独MPI客員研究員)
【特記】
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本研究会は「人工知能美学芸術展:美意識のハードプロブレム」の一部です。
同展「3館共通展覧会鑑賞パスポート」をお持ちであればどなたでも参加できます。
https://www.aibigeiken.com/exhibition2021/
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本研究会は「人工知能美学芸術展:美意識のハードプロブレム」の一部です。
【参加費】
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受付で「3館共通展覧会鑑賞パスポート」を提示し、参加費をお支払い下さい。
▶一般1500円 ▶中川村在住者および勤務者・小中高生1000円 ▶未就学児無料
※お支払いは現金にてお願いします。
※「3館共通展覧会鑑賞パスポート」はArtStickerまたは受付でも購入可能です。
※書籍『S/N』の参加優待券御持参の場合、500円お引きします。
※定員50名です。 yoyaku@aibigeiken.com 宛に事前予約推奨とします。
※感染症状況によっては定員数減等の措置をとる場合がございます。
※終了後、いろりなかがわ亭にて懇親会(マタギ料理)18:00-21:30。
5000円(翌日朝食付)。感染対策のため上記メールアドレス宛要事前予約。
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受付で「3館共通展覧会鑑賞パスポート」を提示し、参加費をお支払い下さい。
【主催】
- 人工知能美学芸術研究会(AI美芸研)
【備考】
- 展覧会が開催されているアンフォルメル中川村美術館、ハチ博物館、旧陶芸館は17:00閉館です。シンポジウム後の入場はできません。予め御覧頂くか、宿泊し翌日に鑑賞されることを推奨します。「展覧会パスポート」をお持ちの方は望岳荘宿泊代割引がございます(素泊まりのみ・予約の際にお申し出ください)。
講演内容
「人工意識の主観テストからヒト意識のアップロードへ」
渡辺正峰(東京大学大学院工学系研究科准教授、独MPI客員研究員)-
- 意識にまつわる様々な仮説を検証するための枠組みを提案する。それぞれの仮説を視覚的意識として人工スパイキングニューラルネットワークである機械脳半球に実装する。その上で、機械脳半球を我々の生体脳半球の一つに接続し、仮に、生体脳半球の意識が、機械脳半球側の視野も含めて体験できたならば、スペリーの分離脳患者の結果が示唆する左右脳半球の視覚的意識のマスター・マスターの制約により、機械脳半球に意識が宿ったと結論せざるを得ない。
生体脳半球と機械半球の間で、意識が統合され、さらに記憶が共有できたならば、生体脳半球が終わりのときを迎えた時、意識はシームレスにアップロードされる。 - ※1998年、東京大学大学院工学系研究科博士課程修了。同年から東京大学大学院工学系研究科部助手、2000年から同助教授、カリフォルニア工科大学留学などを経て、現在は、東京大学大学院工学系研究科准教授。専門は脳科学。第21回AI美芸研登壇。
http://www.chuko.co.jp/shinsho/portal/105654.html
- 意識にまつわる様々な仮説を検証するための枠組みを提案する。それぞれの仮説を視覚的意識として人工スパイキングニューラルネットワークである機械脳半球に実装する。その上で、機械脳半球を我々の生体脳半球の一つに接続し、仮に、生体脳半球の意識が、機械脳半球側の視野も含めて体験できたならば、スペリーの分離脳患者の結果が示唆する左右脳半球の視覚的意識のマスター・マスターの制約により、機械脳半球に意識が宿ったと結論せざるを得ない。
「AI駆動は科学と創造性をどう変えるか」
髙橋恒一(理化学研究所、全脳アーキテクチャ・イニシアティブ、慶應義塾大学)-
- 2020年、英国のアラン・チューリング研究所は、理化学研究所などと共に、2050年までにノーベル賞級の科学的発見を行うAIシステムを開発することをグランドチャレンジとして提唱した。過去の産業革命において原動機や電気が社会のあらゆる分野で単純肉体労働を自動化したように、目下の情報・AI革命は、知的・創造的作業の現場を大きく変化させると予想される。本講演では、将来の科学研究、そしてアート、デザインの現場がどう変化してゆくのかを考えたい。
- ※髙橋恒一はこれまで第1、11、28回AI美芸研に登壇、講演タイトルはそれぞれ「近代の終焉の終わり -ベルリン中央駅、オートポイエーシス、機械知性-」、「人類を再発明するために必要なこと」、「科学と技術の離婚」であった。(※文責・AI美芸研)
https://www.bdr.riken.jp/ja/research/labs/takahashi-k/index.html